走ったあとに脇腹が痛くなるのはなぜ?

走ったあとに脇腹が痛くなる 人体

ざっくり3行まとめ

  • 食後のランニングの脇腹痛は“サイドステッチ”ことETAP(運動誘発性一過性腹部痛)!
  • 横隔膜と腹膜をつなぐ靭帯が揺れで引っぱられ、腹膜の神経を刺激するのが原因説の筆頭。
  • 食後ランや浅い呼吸、体幹の弱さが誘因。対策は「腹式呼吸+体幹トレ+空腹タイミング」!

ETAPとは?名前は地味だけど痛みは鋭い!

  • 発症率:市民ランナーの60〜70%が経験
  • 痛みの場所:右脇(肝臓の下)が最多、次に左脇
  • 持続時間:平均2〜8分、ペースを落とすと改善しやすい

🏃‍♂️ 一言で言うと「誰もが通る、ランナーの関門」です!

原因は?有力なのは“腹膜摩擦説”!

しくみエビデンス
腹膜摩擦説(有力)臓器が揺れて靭帯が引っぱられ、腹膜の神経が刺激される超音波検査で痛み部位が臓器外周に一致(Morton 2015)
横隔膜虚血説(古い)呼吸で横隔膜の血流が不足して痛みが出る呼吸筋EMGと痛みの相関が弱いため支持減少中

🧠 「胃や肝臓がラン中に“ビヨンビヨン”動くことで、腹膜が『もうムリ!』と叫んでる」イメージです。

痛みを呼ぶ3大トリガー&対策

トリガー原因のしくみ今すぐできる対策
食後すぐ走る胃が重くなって靭帯を牽引食後2時間以上空けてから走る
浅い胸式呼吸横隔膜が上下しない=靭帯にテンションがかかる「吸う:3歩/吐く:2歩」の腹式呼吸を意識
体幹が弱い内臓をうまく支えられず揺れやすいプランク30秒×3セットを日課に!

💡 豆知識:プロランナーでもETAPには悩まされる! トリガーを知っておくだけでかなり予防できます。

痛くなったらコレ!即効ケア3選

  1. 両手で痛む場所をグッと押し、前かがみ→深く吐く
  2. スローダウンして深呼吸(鼻から吸って口からゆっくり吐く)
  3. 姿勢をまっすぐ保ち30秒だけ歩く

⏱️ たいてい1〜2分で和らぎます。無理せず止まってケアを!

長期的には?予防トレで“痛み知らず”へ!

  • 体幹強化:腹横筋や多裂筋を鍛える → ドローイン、デッドバグ
  • 横隔膜呼吸:仰向けで「吸4秒/吐6秒」×10回
  • 事前ウォームアップ:腹膜の血流UPにはねじりストレッチが効果的!

📈 「体幹がブレない」=「臓器が揺れない」=「サイドステッチが来ない!」

明日話したくなるドヤ情報

「脇腹痛って、内臓が揺れて“腹膜が痛い”って知ってた?」

運動部の会話やラン友との雑談で使えば、一目置かれるかも!?参考リンク

参考リンク

  1. Morton DP, et al : Epidemlology of exercise-related transient abdominal pain at the Sydney City to Surf community run. J Sci Med Sport (8 2) : 152-162, 2005.
  2. Morton D, et al : Exercise-related transient abdominal pain (ETAP). Sports Med 45(1) : 23-35, 2015

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