海のスプリンター・イルカは、実は“全力で寝ない”タイプだった!
眠るときも息継ぎを忘れないために、まさかの「半分だけ寝る」という奇策を実行中。
しかもそれ、片目だけ閉じて、片脳だけ休ませるという高度な技術!
水中でも生き延びるためのイルカの秘密、のぞいてみましょう。
ざっくり3行まとめ
- イルカは“半球睡眠”で片目ずつ交互に休ませる
- 脳の片側だけを休めつつ泳ぎ・呼吸もこなす
- 溺れずに眠るための進化したサバイバル術!
イルカの「半分だけ睡眠」ってどういうこと?
左右の脳が交代勤務!
イルカは左右の脳を交互に休ませる“半球睡眠”をします。
たとえば右目が閉じているときは、左脳が休んでいる状態。逆も然り。
つまり、24時間体制で「寝ながら見張る」究極の多機能スリープ!
なぜそんな寝方を?
理由はズバリ「呼吸と敵」。
イルカは自発呼吸の生き物なので、眠っても自分で呼吸しないと酸欠に。
さらにサメなどの捕食者から逃げるため、完全に無防備になるわけにはいきません。
他にもいる? 片目睡眠の動物たち
実は渡り鳥やアザラシなども、似たような半球睡眠をとることが知られています。
飛びながら寝る、泳ぎながら寝る——そんなサバイバルモードで生きてる動物たち。
ヒトも会議中にこれができたら…って思いますよね?
明日使える豆知識
イルカは「右目が閉じているとき、左脳が休んでいる」という“半分睡眠”をしています。
この技でイルカは呼吸も監視もこなしつつ、海中でも安心して休めるんです。
参考文献
- Lyamin, O. I., Manger, P. R., & Siegel, J. M. (2008). Rest and activity states in cetaceans. Neuroscience & Biobehavioral Reviews, 32(8), 1451-1464. DOI:10.1016/j.neubiorev.2008.05.005
- Ridgway, S. H. (2002). The auditory brainstem response in dolphins and porpoises. Aquatic Mammals, 28, 246-259.
- National Sleep Foundation – www.sleepfoundation.org
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