ざっくり3行まとめ
- 味蕾は約1万→高齢期には半分以下に減少。再生スピードもダウン!
- 苦味・酸味センサーが先に鈍くなり、唾液や嗅覚の衰えも“味が薄い”感覚に直結。
- 濃い味への偏りを防ぐには、出汁・香味・酸味の“味強化3種の神器”がカギ!
1. 味蕾(みらい)の数はこう変わる
年齢 | 味蕾数(平均) | 特徴 |
---|---|---|
0–6歳 | 約10,000個 | 苦味に超敏感 → 野菜嫌いの原因に |
20代 | 約9,000個 | 味覚のピーク!香りの識別力も最強 |
40代 | 約7,000個 | 減少開始、濃い味を好む傾向が出始める |
70代 | 約5,000個 | 酸味・苦味センサーが特に減り、“何食べても薄い”現象に |
🔄 味蕾は10日ごとに再生しますが、年齢とともに再生速度が鈍化します。
2. 鈍るのはまず「苦味」と「酸味」
- 苦味・酸味は“危険信号センサー”の役割 → 加齢で受容体が減りやすい
- 塩味・甘味は生存に必須のため残りやすい
🧂 結果 → シニアほど「もっとしょっぱく!甘く!」になりやすいのです。
3. 唾液と嗅覚も“味の感じ方”に関係!
3-1. 唾液のパワーが減る
- 40代以降、唾液は15〜40%減ると言われています
- 唾液が減ると味物質が舌に届きにくく → 「味がない」と錯覚
3-2. “香りの味”も減る
- 味の8割は嗅覚に依存 → 嗅細胞は60代から急減!
- 食べ物の香りがぼやけて味が単調に感じる
👃 香りが“味の演出家”だったとは!
4. 年齢別「味覚の困りごと」とその対策
年齢層 | よくある悩み | おすすめ対策 |
幼児 | 野菜の苦味がツライ | にんじん・かぼちゃなど甘い野菜を使う/少量ずつ回数で慣れる |
中年 | 濃い味にハマる | 出汁・香味野菜でうま味UP/減塩調味料に切り替え |
高齢 | 何を食べても“味が薄い”感じに | レモンや酢で酸味UP/スパイスで香り足し/唾液促進に舌の体操も◎ |
💡 舌回し運動(舌を右・左・上下に各10回ずつ)で唾液UP効果あり!
5. 豆知識:「甘党」は性別や体型とも関係アリ?
- 女性はホルモン変動(黄体期)で甘味感度がアップ
- 男性はBMIが高いほど「苦味に鈍感」→濃い味好きに傾きやすい
🍰 「甘党 or 濃い味派」の正体、実は体とホルモンが決めているのかも?
まとめ|味覚は“トリプル感覚”で決まる!
- 味覚=味蕾×唾液×嗅覚の三位一体!
- 加齢で苦味・酸味が鈍り、甘味・塩味への偏りに注意
- 出汁・香味・酸味で「薄味でも満足」の新しい食べ方を!
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